街は小さい方が、モブキャラの人数も少なくて済む
いままで作ってきたRPGの街とモブキャラを振り返ってみます。
RPGツクールMVで最初につくったRPG「伝説の剣と女騎士」では、街は一つしか出てこない。
大きくて立派なマップを作れそうにもなかったので、コンパクトなマップにした。
配置したキャラの人数は、
王様×1(仲間にする事ができる)
バニーガール×2
近衛兵×2(仲間にする事ができる)
子供×2
ルイーダの店的な人×1
武器屋×1
道具屋×1
プリンス×1(仲間にする事ができる)
リュウゾウ×1(仲間にする事ができる)
ハロルド×1(仲間にする事ができる)
ブルータス×1(仲間にする事ができる)
の計14人
モブキャラとは、ストーリーのなかでそれほど重要じゃないキャラということなので、
仲間になるキャラと、機能的な役割のある、武器屋、道具屋、ルイーダの店的な人を外すと、純粋なモブキャラはバニーガールと子供の4人になる。
RPGツクールMV2作目のRPG「リオと魔法の本」では、街らしいのは4つ作った。
その中でも普通の街っぽい「ピンク瓦の街」を紹介します。
武器屋×1
道具屋×1
宿屋×1
匠×1
客の男×1
客の女×1
カウンターの女×1
カウンターの男×1
イベント用の敵×1
の計9人
この中で武器屋などや、イベント用のキャラを外すと、客の男女とカウンターの男女の4人が純粋なモブキャラになる。
このように街を小さくすれば、モブの人数が少なくなり、セリフを考えたりする手間が省けるので作業効率が上がる。
モブキャラには何をしゃべらせるのか
たぶん僕が作ったRPGはかなりモブキャラが少ない方だと思う。
なぜ少なくしたかといえば、喋らせることが無いからです。
街にモブキャラをたくさん配置すると、何かしらのセリフをつけたくなってしまう。
何も喋らないモブキャラでもいいと思うが、僕はドラクエなどの古典的なRPGが好きで、どうしてもモブキャラにしゃべりかけて情報収集するクセがついてしまっている。
だから、RPGツクールでモブキャラを配置したら、何かしらのセリフを入れたくなってしまう。
しかし、そのセリフを考えるがけっこう大変。
モブキャラにしゃべらせるセリフは、ストーリーのヒントであることが多いと思う、その他は補助的にゲームの特徴や、操作の方法をしゃべらせたりすることもあると思います。
僕が作ったゲームでも、モブキャラはストーリーのヒントを喋る事が多いです。
それ以外に何の意味もないセリフを言うモブキャラは可能な限り排除しています。
「伝説の剣と女騎士」に配置したバニーガールは、ストーリー上何の意味もないセリフを言いますが、これはこれで、ゲームの世界観を出すために必要だったりします。
子供のモブキャラは「わーいわーい」で統一
子供のモブキャラに言わせることは「わーいわーい」しか思い浮かばなかったので、ひたすら「わーいわーい」と言わせて、その後にヒント的な事を言わせるようにしています。
「伝説の剣と女騎士」の子供のモブキャラ
「リオと魔法の本」の子供のモブキャラ
そして制作中RPG「MVヒーローズ」でも、子供のモブキャラは「わーいわーい」と言わせている。
制作中RPG、村一個分のモブキャラのセリフを公開
制作中RPG「MVヒーローズ」では、現在オークがたくさん出てくる、オークの村を作っています。
この前めでたくBGMも決まって、モブキャラを配置しました。
![](https://rpg-kj.com/wp-content/uploads/2020/11/mzsamu41-160x90.jpg)
モブキャラは少ない方がいいのですが、このオークの村は、これまで作った街の中でモブキャラの人数が一番多くなってしまった。なんと現時点で13人もいる!
もちろんオークの村なので、モブキャラは全員オーク!
言っているセリフもそれほどストーリーには関係ない事が多い。
だが、まったく意味が無いわけでもない、上記で書いたバニーガールのように、世界観を出すためのセリフをちりばめたので、この場で紹介していきます。
![](https://rpg-kj.com/wp-content/uploads/2020/09/ookufa01.jpg)
(宿屋)支配人オーク
オークグランドホテルへようこそだブー!
一泊50\Gになります。お泊まりになりますかブー!
寝ている間に変な事はしないから大丈夫だブー!
この宿屋に泊まれるのはテレーゼとマーシャの女子二人なので、ちょっと危険な感じがしますね。
![](https://rpg-kj.com/wp-content/uploads/2020/09/ookufa01.jpg)
オークの武器屋
いらっしゃいませブー!
うちのブーメランアックスは戦闘中アイテムで
使えるブー!全体攻撃のアイテムだブー!
でも使うと無くなるからいっぱい買っとけブー!
テレーゼ用に作った、全体攻撃用のアイテムはここで買える。説明とアドバイスもしてくれる。
![](https://rpg-kj.com/wp-content/uploads/2020/09/ookufa01.jpg)
かき氷専門店
いらっしゃいませだブー!
かき氷はいかがですかブー!
オークはかき氷職人として商売をしている、ここは本店になる。
![](https://rpg-kj.com/wp-content/uploads/2020/09/ookufa01.jpg)
インテリオーク1
お、じい、さんは、やまへ・・し、しばかりに、
い、きまし、た、、
お、ばあ、さんは、かわ、へ、せんたく、に、
いきま、した、、
オーク王様が、本を読めば頭が良くなるって、
言ってたブー。
おそらく、桃太郎を読んでいるオーク。
オーク王はのちに仲間になるキャラです。キャラ設定はクロコダインのような忠義な武人です。
さらに知識を身につけて商売でも成功を収めているキャラにしようと思っています。
そのためにオークの村には図書館があり、配下のオークたちに本を読ませているという演出をしました。
![](https://rpg-kj.com/wp-content/uploads/2020/09/ookufa01.jpg)
インテリオーク2
ふむふむ「彼を知り己を知れば百戦あやうからず」、
「兵はきどうなり」ほーう。
「はやきこと風の如く、しずかなること林の如く、
しんりゃくすること火の如く、
動かざること山の如し」なるほど〜
おそらく、孫氏の兵法を読んでいるオーク。これが歴史シミュレーションゲームなら、知力+10になるだろう。
![](https://rpg-kj.com/wp-content/uploads/2020/09/ookufa01.jpg)
インテリオーク3
「時間と三次元空間を結びつけたものを時空という」
ほほう、
「宇宙エネルギーが時空をゆがめ、その結果として
重力が生じる」なるほど興味深い。
E=mc2
「エネルギーは質量に光速度の2乗をかけたものに
等しい」そうか!そういう事だったのか〜!
おそらく、相対性理論っぽい本を読んでいるオーク。もちろん僕は相対性理論はわからない、だが知的なオークを演出するには相対性理論だろうということで、それっぽいセリフにした。
![](https://rpg-kj.com/wp-content/uploads/2020/09/ookufa01.jpg)
見習いオーク1
ここは、かき氷職人専門学校だブー!
オーク王はかき氷職人を育てるために、専門学校を設立していた。
![](https://rpg-kj.com/wp-content/uploads/2020/09/ookufa01.jpg)
見習いオーク2
ここにある氷は、北にある氷の遺跡から持ってきて
いるんだブー!
ストーリー上のヒントを言うオーク。
![](https://rpg-kj.com/wp-content/uploads/2020/09/ookufa01.jpg)
見習いオーク3
フワフワなかき氷を作るのは、むずかしいブー!
ほとんど意味のないセリフを言うオーク。モブキャラの数が増えると、とりあえず何かを言わせるだけのモブキャラも出てきてしまう。
![](https://rpg-kj.com/wp-content/uploads/2020/09/ookufa01.jpg)
見習いオーク4
斧は勇者を倒すだけの武器ではない、
商売においても強力な武器になるんだ。
ってオーク王様が言ってたブー!
格言的な事をオーク王が言っていたということにすると、オーク王の権威が上がる。
自分で言うのではなく、第三者に言わせるのがポイント。
![](https://rpg-kj.com/wp-content/uploads/2020/09/ookufa01.jpg)
見習いオーク5
絶妙な斧さばきによって、フワフワなかき氷を
削り出すことができるんだブー!
オークたちは斧でかき氷を作っている事がわかるセリフ。
![](https://rpg-kj.com/wp-content/uploads/2020/09/ookufa01.jpg)
見習いオーク6
街でかき氷を売るときは、かわいいブタさんを
演じろって言われたブー!
オレはかっこいいオークだから、
かわいくはなれないブー!
オーク王のマーケティングによれば、配下のオークたちを、かわいいブタさんとしてマスコット化すると、かき氷の売り上げがアップするようだ。
![](https://rpg-kj.com/wp-content/uploads/2020/09/ookufa01.jpg)
かき氷講師ブタ次郎
いいか!斧をうまく使い0.1ミリ単位で
氷を削るんだ!
フワフワなかき氷を作るには、
繊細な斧さばきが必要だぞ!
我々の敵は勇者だけではない!
人間の10代女子が最大の敵だと思え!
フワフワなかき氷と、色とりどりのシロップで
キラキラにデコれば、人間の10代女子の心を
つかむ事ができるぞ!
人間の10代女子は、おそるべき拡散力で
我々のかき氷を宣伝しまくってくれるぞ!
そうなれば、我々のかき氷専門店は、
全国展開できる!
商売において、世界を支配すれば、
我々魔王軍の天下がふたたびおとずれるぞ!
ブタ次郎は、オーク王と共に魔王の城を守っていたエリートオークの一人、今はかき氷職人の講師になっている。
オーク王は人間をリサーチした結果、人間の10代女子が商売のカギを握っていることに気がついた。
かき氷専門店のメインターゲットは、この層であり、ブタ次郎は見習いたちにオーク王の教えを伝えている。
以上が13人分のセリフになります。
このほかに、オーク王と右腕のブタ吉がいるのですが、この先のイベントをやらないと現れない設定になっています。
販売中のモンスター素材
モンスター素材をDLsiteで販売しています。
※画像をクリックするとDLsiteに移動します。